もうねんね
2010.11.1付 朝日歌壇より
真夜中に子宮の海を泳ぎたる子に「もうねんね」諭す喜び:(東京都)内藤麻夕子
高野公彦評:胎動の喜びを大らかに歌う。添え書きに「誕生が待ち遠しいです」とある。
これはもう、女性にしか分からない感覚でしょう。
お腹の中で騒いだりするんだものなぁ、蹴飛ばしたりして。
大丈夫かよ、へその緒にからんじゃわないのかよ、などと思ったものでした。
「もうねんね」というのが素敵。
泣き、暴れるのが赤ちゃんの仕事。
これから大変ですが、赤ちゃんは自分で生きているのだ、という点さえ履き違えなければ、子育ては楽しい発見の日々となります。
お楽しみに。
◆受精卵が子宮に居りて来た時に、母体側がそのことを検知できると思いますか?
それは無理。
受精卵が、自力で母体の子宮内壁にくいこんで行くのです。消化酵素を出したりしてね。
そのため、着床のときに母体にわずかな出血が見られる事があります。
受精卵の時から、自力で生きているんですよ。
母親は胎児が自力で生き成長するための安全な環境を提供するのです。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント