新生児
2010.11.29付 朝日歌壇より
産院の新生児らは母さんの名前の籠にそれぞれ眠る:(広島県府中市)内海恒子
高野公彦評:まだ名前のないまっさらな命。人生の始めはみんな同じ。
あの、新生児室に眠る赤ちゃんたち。いいもんですよね。
生まれました。ちゃんと生きています。
という、満足の寝顔。
どうせですから、この世の生を終える時も、名前などなしで終えたいものだなぁ。
生まれた、生きた、という事実は変えようもないことなのですから、それだけで十分です。
名を残す、なんて恥ずかしいことだけは絶対にしたくないと願うかかしです。
きれいさっぱり跡形なく消えたいなぁ。
ごめんなさい、めでたい楽しい歌に、変な感想書いてしまって。
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