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2010年11月 4日 (木)

少年よ

2010.11.1付 朝日俳壇より
少年よ昔林檎は籾の中:(秋田市)中村榮一

田舎(秋田)から、季節になると、リンゴとか、ナシとか木箱に入れて送ってきましたっけ。
蓋の板を外すと、まずは籾殻。
その中に、紙にくるんだリンゴ。
籾殻の中に手を突っ込んで取り出すのですから、痒くなるんですよ~、手が。
でも、おいしいから、籾殻をかき回して、全部とりだしたことを確認。
津軽の「千成」という品種がありましてね。粒はとても小さい。カリカリと歯ごたえが充分。甘みはあるけれど酸味がとても強い。この品種、好きでしたねぇ。
今は、甘いばっかり。酸味があってこそ果物はおいしいと、思う私は籾殻の中の林檎を知るじいさんになった。

リンゴ箱は、机になったり、台になったり。
解体して燃やして炭にして使ったり。
籾も焼いて、火鉢の灰にしたり。
木箱を縛っていた藁縄も当然、焼いて火鉢の灰にして。
林檎を包んでいた紙は、御不浄(トイレ)で、落し紙にしましたよ。(汲み取り式の便所でした、当然)。
すべて、再利用。
「もったいない」精神の権化だよなぁ。

じいさんは、そういう時代に育ったのだよ、少年。

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