捕獲され
2010.11.1付 朝日歌壇より
捕獲され上目づかいのまなざしにサルの孤独の闘いをみる:(浜松市)岡本寛
佐佐木幸綱評:人間の側からではなく、猿の側から見た噛みつき猿捕獲のニュース。「孤独」がリアルにひびく。
後日談:
100人被害のかみつきザル、かわいい名前つけて 静岡
2010年10月30日 朝日新聞
写真:一躍人気者となった「かみつきザル」
静岡県東部で100人以上の住民にかみつくなどした「かみつきザル」について、三島市が29日、名前の募集を始めた。サルが飼育されている同市立公園「楽寿園」は、土日曜日の入園者が通常の2~3倍に膨らむほどの人気ぶり。小池政臣市長は「かわいい名前を付けてあげてほしい」と呼びかけている。
楽寿園の杉山静雄園長によると、大きな檻(おり)に移されてから2、3日は落ち着かなかったが、今は新たな環境にすっかり慣れた様子。人が来ると金網の近くで脚を組んだり伸ばしたりと、愛敬を振りまいている。推定年齢4~5歳の雌だが、京大霊長類研究所に依頼しているDNA鑑定などの詳しい分析結果は、11月末ごろに出る見込みだという。
26日に同園に仲間入りしたアルパカの雌雄2頭の名前も同時に募集する。・・・(後略)
被害にあった方々には申し訳ないのですけれど、なんだか、どこか憎めなくってね。
私らもサルだもんなぁ、仲間内。
出来事としては「かみつく」ということになったのですけれど、なんだか、仲間を求めて触れ合おうとしたのではなかったかと、そんな気もしてしまうのです。
だって、わたしら、サルだもん。
肌の触れ合いが恋しいんだもん。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント