MRI
2010.11.14付 朝日歌壇より
「MRI」異常はあらずわが脳に帽子かぶせて海を見にゆく:(尾道市)山口芳子
馬場あき子評:思い切って受けたMRI検査か。異常もなく脳は健全と出たうれしさがいそいそとした下句にある
健康診断の一環としてお受けになられましたか?
それとも、なんとなく、不安を感じられましたか?
それとも、ころんで頭をぶつけたとか?
なんにしても、よかったですね。
検査装置が巨大な帽子というかトンネルというか、頭にかぶったのですよね。
それを受けて、「脳に帽子をかぶせて」という「軽味」をうまく表現なさった。
MRIはMagnetic Resonance Imaging(核磁気共鳴画像法)ですね。
私が大学生の頃はNMR=Nuclear Magnetic Resonanceの装置はまだ巨大で高価で、学部学生が自由に使いこなせる装置ではなかった。
隔世の感というのはこういうことですね。
最近では fMRI なんてのもあるし。
この進歩の基本は、とんでもなく強い磁石が作れるようになったことなんですよ。
また化学科に入学して学び直したい気分ですね。最新の分析機器なんか駆使してみたいな。
学ぶってのが一番楽しいと思います。
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