風穴
2010.11.1付 朝日歌壇より
風穴を隠すがごとく父親の遺影を胸の前に持つ友:(和泉市)星田美紀
胸に穴があいたようだ、という言い回しはそれなりによく使われます。
その、胸にあいた穴と、遺影を胸の前に持つ姿を重ねるという眼差しに心揺さぶられました。
友のかなしみと、そのかなしみを感じとる作者の、心の深みに、黙して合掌します。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント