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2010年11月 4日 (木)

稲架

2010.11.1付 朝日歌壇より
後継ぐは案山子だけだと老農が稲架(はさ)を解きつつ溜め息をつく:(神戸市)内藤三男

2010.11.1付 朝日俳壇より
稲刈られ一つのドラマ終わりけり:(東京都)柏木佐智子

二十歳から稲作に従事したとして、一生で、約50回ですか。
50回しか、なのか、50回も、なのか。

人間が一生で出来る仕事って、多いというのか、少ないというのか。

暑い夏もあれば寒い夏もあり、台風が来たり、旱魃があったり。
一回とて同じ「ドラマ」はあり得ない。
それを約50回。

案山子は立ち尽くすのみ。です。
地蔵も案山子も、生きる人々の喜怒哀楽に「立ち会う」ことがつとめでしょうか。せめて立ち会えるなら。

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