秋刀魚
2010.10.4付 朝日歌壇より
秋刀魚ほどうんめえ肴はあるめえな芋焼酎でまづ腸(はらわた)を:(長野県)沓掛喜久男
高野公彦評:これはまた旨そうな歌。
おいしそうですね。
つきものというんですか、秋刀魚には大根おろし、とかいうの。
私らしいところですが、それに反発していましてね。
別にあってもなくても大差なし。
肝心なのは、秋刀魚に脂がのっていて旨いか、でしょ。
つきもの、というのも一種のレッテルだと私は思っているんですね。
レッテルをはがして、その「中味」を自分自身の力で味わいませんか?
と、逆らうかかしは思うわけです。
苦みのある内臓は「大人の味」ですね。お子様には手が出ない。
うらやましそうに見る子をほっぽり出して大人の食事をするのも悪くない。
僕だって大人になったらあれを食べるんだ、とあこがれさせるのがいい。
大人はガキとは違うんだ、ということを見せつけることが、最近の御時勢ではなくなってしまって。
ガキ様を持ち上げ過ぎです。
ところで、私としては「まんづ」にしたい感じがします。
で、「づ」も口をほとんど開かず動かさずに。
秋田方言的になりますかね。
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