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2010年10月 1日 (金)

アサガオ

0924_5asagao 9月24日
雨上がり。アサガオの花です。
雨滴がついたところが、変色していますね。
一時期、この朝顔の花の変色を「酸性雨!」ということで大騒ぎしましたが、最近あまり聞きませんね。

ほぼ中性では紫色の色素が、酸性側で赤くなります。アルカリ性側では青っぽくなります。
どうなのかな、酸性雨でなくても空気中の二酸化炭素が溶け込むとpHは5.6位になるので、細胞内よりは酸性側なのかな、とも思います。
コンクリートの割れ目からの「酸性雨つらら」というのも大騒ぎしましたがこのごろ聞きませんね。
ヒステリックに大騒ぎするのではなく、冷静に、丹念に、持続的に観察を続けなければならない課題だと思います。

かつて酸性雨が話題になっていた頃、その酸性の原因は硫黄酸化物が主だったように思います。硫黄酸化物が水に溶けると、亜硫酸や硫酸ができます。それが酸性の主体だった。
最近は、日本では硫黄酸化物は減っていると思うのです。
代わりに窒素酸化物が問題なのではないか。
窒素酸化物が水に溶けると、亜硝酸や硝酸ができます。
できれば、酸性雨ということのほかに、その酸性の原因物質をきちんと追求すべきですね。
また、紫が赤になるという変化は酸性のせいかもしれませんが、脱色して白っぽくなるとしたら、これは酸化や還元とのかかわりを考えるべきでしょう。
窒素酸化物が関わっているとなると、今度は、その窒素源が問題。ひょっとすると、世界中で大量に使われている窒素肥料から、窒素酸化物への変化なども考えなければならないかもしれません。そうなると、事が大きくなりますよ。(食料生産、人口問題とも関わるかもしれない。)

最近、あまり騒がれないからといって、酸性雨が亡くなったわけでもありますまい。
忘れずに、しぶとく、追求し続けましょう。

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