« ハナ | トップページ | 蟷螂 »

2010年10月13日 (水)

素直なもの

2010.10.11付 朝日歌壇より
ねこじやらしススキの初穂犬の尻尾素直なものに秋の風吹く:(徳島市)上田由美子
 馬場あき子評:下句が感銘深い。

とても柔らかくて、心をほぐしてくれる歌ですね。凝り固まった「意地」がほぐれていく。
夏の暑さに耐えるのも「気を張る」ことでした。
もう気張ることはないよ、素直でいいよ、と語りかけてくれます。

個人的な感想としては「犬の尻尾」のところが、「仔犬の尻尾」だったら、もっとふにゃふにゃに嬉しくなってしまうのだがな、と。
大人の犬の尻尾には意志がこもっていますが、仔犬の尻尾には「いきていることはうれしい」という純粋な喜びしかないと、感じているものですから。

« ハナ | トップページ | 蟷螂 »

崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 素直なもの:

« ハナ | トップページ | 蟷螂 »

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ