タケノホソクロバ幼虫
10月15日
白山神社に寄ってみました。
わ、いかん。
この写真は境内での写真ではなく、外の歩道に立って、神社の石垣に向かって撮っています。石垣の上の面をタケノホソクロバの幼虫が歩いていました。
この「毛」が要注意です。長い毛が目立ちますが、黒い斑紋の部分に短い毛も密生していて、毒毛です。
幼虫と、脱皮殻に要警戒。成虫まではこの毛は持ち越しませんので、成虫は大丈夫です。
この写真の撮影時には左右の大きな幼虫2匹しか意識していませんでした。
でも、モニターの画像と、実物を眺め比べたら、葉の裏にいっぱいいるんですね。
この範囲で5匹いますよ。
マズイ。
ここでは幼虫の方ではなく、笹の葉の食痕を見て下さい。
ハサミで切ったような直線的な食痕がこの幼虫に特徴的なんです。
もし、笹の葉にこんな切れ方をしているものがあったら、タケノホソクロバがいるのではないか、と注意して探して下さい。
ところで、最初に言ったように、これは外なんです。
神社に参詣に来た人が神社の境内で被害にあった、というならまだしも、まったく関係ない人がこの石垣のところを通りかかって被害に遭う可能性があります。まして、子どもが、コレ何だ?と触ったりしたら、大変です。
で、境内に入って、社務所にでも連絡しようかな、とおもったら、町内会の方が3人ほど立ち話をしておられましたので、事情をお話しし、これがその幼虫です、と見てもらいました。
境内でもいっぱいいました。笹の葉のない場所でも、地面を歩いているのもいました。
よほどの大発生をしてしまったようでした。
町内会の方々も、早速に殺虫剤を買いに行ったりして、対応していただけました。
いくら虫好きでも、毒のあるのは「敬して遠ざく」です。
何か、この場所の生態系のバランスが崩れて大発生してしまったのでしょう。
鳥、寄生者、そういう捕食者が失われたかな。
バランスが取れていれば、100個の卵のうちの1個が成虫までいけるかどうかという厳しい世界なので、こんな大発生にはならないはずです。
気づいて、お知らせできたことは、幸いだったと思います。
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