コブシの実
9月24日
白山神社前の環八の舗道の街路樹。
まだ熟しきっていない実が落ちていました。
知らない人が見たらきっと不気味な物体に見えるでしょうね。
最近あちこちの神社などに参っても、鎮守の森という感じはなくなりましたね。
多少の植物はあっても、参詣者が「不快」にならないようにでしょうか、昆虫は徹底的に排除されている。夏の昼でも何となくひんやりした感じがする「森」ではなく、明るくオープンなすかすかの植栽しかない。
下草・雑草が生えることも排除される。
これでは虫は生きられませんね。
したがって、そういう虫を食べる鳥もまばら。鳥は羽があるから、飛んできてエサはないかと探しますんで、見かけはしますが、数は少ない。
昔、「かがくのとも」かな「おみやにいったらむしがいる」というのがあって、この絵本を携帯して神社に行くと本当にいろんな虫がいて、嬉しかったものです。
今は「おみやにいってもむしはいない」。
(我が家の場合)「おうちにかえるとむしがいる」
だもんなぁ。
南方熊楠さんは自然保護運動の先駆といわれますが、鎮守の森を守れ!とおっしゃいましたよ。その観点から神社合祀令に反対運動を起こしたのでした。
日本全国にあった鎮守の森、適度な距離離れて点々と存在する鎮守の森が、生物たちのネットワークを作り、翅のある昆虫、鳥などは鎮守の森を交流して栄えていたのです。
最近は「棚田」とか「里山」とかばっかりいってますが、「鎮守の森」も忘れてほしくないなぁ。
生物多様性とか「言葉」だけじゃダメなんで、「動植物微生物」ひっくるめて「いきものがうじゃうじゃいる」のが「いきものの多様性」でしょ。
嫌いな生き物がいてもいいです。でも、殲滅戦を仕掛けることはないでしょう。
いきものたちとのつきあい方、というものがあるんじゃないでしょうか。
なんだか、むなしい。
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