青虫
2010.10.4付 朝日歌壇より
青虫をためらいもなくつぶしたり農婦となりて四度目の夏:(兵庫県)高垣裕子
タフになられました。
決して残酷なことではありません。
虫を見て、腰が引けてしまうよりはずっと虫たちと緊密な関係に入られた。
生物多様性と「唱える」だけではダメです。
自分で生きものたちと関わらなければいけません。
「農」というものは必ずしも「自然に優しい」ものではない。自然からの収奪でもありますが、でも、何といっても「生きものと」かかわらずにできる営みではない。
青虫をつぶす、それは相手の存在を認めることでもあるはずです。
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