黄昏の頭髪
2010.10.25付 朝日歌壇より
大胆に妻の捌きし鋏以て我が黄昏の頭髪整ふ:(国分寺市)須藤洋次郎
すごいですね、ちゃんと鋏で散髪してくれるんだ。
察するに、てっぺんはほとんど刈らなくていいんですよね。側頭部だけ。
若い頃に比べると、なんと散髪にかかる時間の短いことよ、と、嘆きだなぁ。
いや、私の実感です。
結婚して以来床屋に行ったことはないんです。
櫛に剃刀の刃を挟んだような道具がありましょ、あれで髪をそぎ落とすんですね。
近年は、年に3、4回です。長髪になって自ら鬱陶しくなると、床屋さんやって、と頼むんです。
若い頃は、刈った髪の毛が洗面器に山のようになった。今は、底の方にたまってる。
頭頂部は刈らないんです。伸びないもん。側頭部だけささっと刈ってオシマイ。簡単なもんですよ。
ある時、娘が、父さん髪、結構あるね。
私、いやいや、てっぺんは薄くなってきた、ほら。
娘、ホントだ!
妻、そういう時は、そんなことないよ、というのよ。
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