ジャンボ卵
2010.10.2付のアサヒコムで面白い記事を見かけました。
ギネスまであと一歩 重さ普通の3倍、ジャンボ卵発見
滋賀県高島市安曇川町の坂下の農場の鶏舎で、重さ169グラムのジャンボ鶏卵が見つかった。普通サイズ(約60グラム)の約3倍の重さ。
同農場では、元気な卵を採るため、鶏舎4棟で各200羽を自由に動き回らせる「平飼い」にしている。坂下さんが先月29日夕、うち1棟のえさ箱の中で見つけた。
「ギネス級では」とインターネットで調べたが、あとわずか重さが足りなかった。規格外で、出荷も出来ない。「食べるしかないですね」と坂下さん。
こういうお話です。
理科おじさんとしてはすぐ考える。
球の、半径でも直径でも、長さスケールが2倍になると、体積は2の3乗倍になります。長さスケールが3倍なら体積は3の3乗倍です。
これは球に限った話ではなく、立体が相似形のまま長さスケールがa倍になると、体積はaの3乗倍になるのです。
さて、ここに載せた写真は、著作権のこともありましょうから、カラーをグレースケールに変換し、小さくしてあります。くれぐれもこの写真で商売なんかしないでください(無理でしょうけど)。
元の写真で小さな卵の長径を測ると4.2cm、大きい方の卵の長径は5.8cmありました。
ですから長さスケールが(5.8/4.2)≒1.4倍
です。
二つの卵が正確に相似形だとも思いませんけれど大雑把な話です。
長さスケールが1.4倍ですから、体積は(そして恐らく重さも(おおざっぱに))1.4の3乗倍くらいでしょう。
1.4の3乗は電卓で求めると=>2.7くらいです。
●大きい卵の重さは普通の卵の2.7倍程度あるのではないか?
さて、記事中、普通の卵が約60gで、この大きな卵が169gとあります。
●(169/60)≒2.8
です。
わ~い、ね、一致したでしょ。
だからどうした、いえ、なんでもありません、なんですけど。
こんなことをすぐ考えてしまうのが「理科おじさん」なんですね。
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