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2010年10月13日 (水)

青大将

2010.10.11付 朝日歌壇より
採りたての卵五、六個飲み込んで青大将五尺土手に放たる:(福井県)下向良子
 佐佐木幸綱評:蛇の歌が多くあった中からこの作を採らせてもらった。数詞の使い方に注目した。

ごめんなさい。数詞の使い方の前に、私は状況を理解していない。
卵を飲み込んでしまった青大将を、殺したりはせずに、ダメじゃないか、と土手に「放逐」したということですよね。

アオダイショウは人の生活の一部に入り込んで来て、「悪さ」をするのだけれど、アオダイショウ信仰かどうかは別にして、共に生きるものとして、殺したりはせずに人の生活に入り込むなよ、自然の糧で生きていっておくれと、「遠ざける」のですね。

大したものです。天井裏に入っていても、ネズミを食べてくれるからと大切にしてもいたはずです。

蛇だ!ギャー、じゃないんですよね。
昔から日本人はそうやって付き合ってきた。
その生き方が今も息づいているということに、とても安心と喜びを覚えます。
生物多様性を守るって、そういう一歩から始まるのではないでしょうか。

ところで、佐佐木氏のおっしゃる「数詞の使い方に注目」というのが、どうしても良くわからないのでした。「五、六個」と「五尺」の「按配がよろしい」のかなぁ。なんだろう?
「二、三個」ではなく「五、六個」飲み込んだのでしょうし、人間の身長並みの1.5mくらいあったのを「五尺」といったのでしょうし。これは事実を記述している数詞ではないのかなぁ?

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崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

とてもやさしい方なのですね。私の小さい頃の青大将の思い出は凄まじかったです。本家のお母さんがたくさんのカナリヤ(当時としては珍しかった)を飼っていたのですが青大将が3羽ほど飲んで(?)しまいました。それを近所のおじさんが捕まえて逆さ吊りにしてしごいてカナリヤを口から出したのです。が、時すでに遅し、順番に溶けていました。思い出しても恐ろしいです・・。私も数詞というのがよく分かりませんが。

すごい経験をなさったんですね。
蛇の口は一方通行で中から外へは出ないものなんですが、しごきだしてしまうとは、怒りの激しさが想像されます。
私も子どものころカナリアなど飼いました。毎朝の清掃中に一瞬の油断で、一羽が飛び出し、木曽犬の前に行ってしまい、犬はカナリアをくわえてしまいました。傷はついていませんでしたが、ショック死してしまいました。カナリアも犬も悪くはない、悪かったのは注意不足の自分だった、と落ち込みましたっけ。
別件:カナリアの卵を見た時は感動でした。鶏卵しか知らなかったのに、あのかわいい卵。嬉しかったなぁ。

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