円周率
2010.10.11付 朝日俳壇より
天高し円周率の如きもの:(仙台市)上郡長彦
ごめんなさい。句の意味がつかめませんでした。
理系人間には、きちんと定義された円周率πしか頭に浮かばないので、詩語として使われた時にどういう意味を孕んでいるのか、分かりませんでした。
無理数?超越数?実数?無限に続く数字の列ということ?
どのあたりが詩人を刺激したのか理に落ちてしまってつかめません、申し訳ない。
こんな記事がありましたね
(ひと)近藤さん(55歳) 円周率5兆けた、パソコンで計算に成功 2010年9月3日 朝日新聞
5兆けた目は「2」だった。最先端のスーパーコンピューターではなく、家庭用パソコンで挑んだ。正しければ世界一。「コツコツ続けただけ。こんなばかなことをする人間は他にいないでしょう」
今年初め、仏の技術者がパソコンで約2兆7千億けたを達成したのに触発された。米国人学生の計算ソフトを使い、データを記憶させるためパソコン十数台分のハードディスクをつなげた。5月から8月初めまでの3カ月間、故障や停電もなくフル稼働できたのが勝因だ。
3・141592653……。数字は果てしなく続く。「計算して何になるの」と聞かれれば、好きな登山に例えて「そこに円周率があるから」。つらくても「ここまで来た」という達成感がいい。誰も見たことのないものを最初に見てみたい。
高専時代、コンピューターに出会い、円周率に興味を持った。地元の食品会社ではシステム企画から修理までやる課長さん。偉業達成を知った上司に「その能力をなぜ会社で出さないの」と冷やかされた。
長野県飯田市の自宅に近い南アルプスを登り、小学生のころからチョウを収集し、JR飯田線の全94駅を巡ったマニアでもある。多彩な趣味の詳細は妻や母もよく知らない。「報われなくていい。本当の喜びは人の評価じゃ味わえない」
計算の正しさを証明するため、近く別の方法で検算する。その先は10兆けた。ひそかに準備を進めている。
この記事あたりに、最初の俳句の意味を解くカギがあるのでしょうか。
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