爪を切る
2010.10.18付 朝日歌壇より
わびしきは爪を切る足ひき寄せて骨の鳴る音聴こえたるとき:(長野県)沓掛喜久男
わかります。体は硬くなるし、関節もしなやかさがなくなるし、足の爪を切るのは一大事ですね。
それ以外でも、姿勢を変えた時に、体中あちこち、ギシギシきしむ音がしますものね。
首、肩、背骨、腰、膝・・・もう全身きしんでおりますよ。
くわえて老眼。足の爪をしっかと見つめて切ることができない、なっさけない。
エイヤっと、勘で爪切り。手の指先で撫でてみて、こんなもんか、とまあ、若い頃は楽々だったがなぁ。
思い出すに、赤ちゃんの爪切りって、すごかったですね。紙みたいにハサミで簡単に切れますよね。爪切りでパチパチ音をさせる必要なんてなかったですよね。湿っていて柔らかくて薄くって、かわいかったなぁ、楽しかった。
よく、爪を爪切りできると細かいひび割れが入るから、やすりで削るのが正しい、などと言っておられる方がいます。あれは、もう年をとって、爪にしなやかさがなくなった、ということの告白、自己宣言なんだということに気づいておられませんね。得々として語るのを聞くと、この人年なんだなぁ、と思います。
若くて柔らかい爪は爪切りで切ってもサクサク、ひびなんか入りませんよぉ。
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