目黒のサンマ
2010.10.4付 朝日歌壇より
絶やさじと送りてくれし心意気目黒のサンマは宮古の秋刀魚:(奥州市)大松澤武哉
え~、ちょっと経緯の説明が必要でしょうかね。
目黒のサンマ祭りは、落語に由来するのはいいとして。
9月5日には(朝日新聞から)
東京都品川区の目黒駅前商店街では5日、「目黒のさんま祭り」があった。約7千匹が無料で振る舞われた。
15回目となるこの祭りには例年、岩手県宮古市のサンマが無償提供されている。しかし、今年は不漁。同市によると、昨年のこの時期の水揚げ量は800トンを超えていたが、今年はまだ37トン。市は祭りのために7千匹を確保し、東京に運んだ。駆けつけた山本正徳市長(55)は「ぎりぎりまで気をもんだが、ホッとしている。今年のサンマは例年より貴重なサンマです」。
で、冒頭の歌は「宮古の秋刀魚」ですから、この「品川区の目黒駅前商店街」でのお祭りなんですね。
実は「目黒駅」は目黒区にはなくて品川区にあるんですね。で、目黒のサンマ祭りが品川で行われるのです。
ところが、やっぱり目黒もやりたい。同じく15回目になる目黒での目黒のサンマ祭りもあったのです。
そっちは、9月19日。午前10時から、目黒区の田道(でんどう)広場公園で「さんま祭」がおこなわれました。このさんま祭には、気仙沼からサンマ5千匹以上とともに、バス3台で100人以上の市民が駆けつけて、サンマを焼いたのだそうです。
こちも15回目。
要するに同じ年に、目黒側と品川側で一緒にサンマ祭りが開かれるようになったのでした。
なかなかに、ややこしいくておいしいお祭りなのです。
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