寄生バエ
苦手な方は拡大しない方がいいかもしれません。ウジですから。
10月15日
ハエの終齢幼虫(ウジ)です。
これは、アゲハの幼虫に寄生していたヤドリバエです。
脚はほとんど見えないのですが、運動能力があって、歩き回ります。
左が頭だということが分かります。
蛹になるにあたって、今まで住んでいた場所から遠ざかるという習性ですね。
上が寄生されていたアゲハの蛹。
下がそこから出てきたハエの幼虫です。
自然界では、蛹から出れば地面に落下するのでしょう。で、土の中、石の陰などで蛹になるのではないでしょうか。
この寄生は、ヤドリバチのように、親がアゲハの幼虫の体に産卵する、というのではなく、親のハエは、宿主の食草であるミカンの葉に産卵するのです。
すると、アゲハの幼虫が葉を食べる時に一緒に食べてしまうことがあって、それによって寄生が成立するのです。
偶然にかけた生き方なんですね。食べられなければそれでおしまいなんです。
寄生する方も必死ですよね。
この秋、ミカンの新芽がわっと出ました。で、そこにアゲハが大量に産卵しました。
私たちは気づかなかったことですが、寄生バエもチャンス、とミカンの葉に大量に産卵したのですね。
で、こういう結果になりました。
残念です。
葉を一枚一枚、ティッシュペーパーか何かで拭けばいいのでしょうがそこまでは思い至りませんでした。
10月17日
蛹になりました。
上の写真の終齢幼虫が見た目の脱皮をしないまま体を縮めて米俵のような形になって固まってしまうのです。
この中で、実は一回り小さい蛹になっており、二重構造になっているんですね。
そこで、このような蛹を「囲蛹(いよう)」というのです。
アゲハに寄生したヤドリバエの囲蛹の写真、というのが正確な表現でしょうか。
年内に羽化するのか、冬越しするのか分かりませんが、もし、羽化したら、お目にかけられると思います。
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