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2010年9月20日 (月)

電子レンジ

2010.9.15の朝日新聞にこんな記事がありました。日常生活に大事な情報も入っていますので全文引用です。

キッチン掲示板:道具③電子レンジの事故(9/15)
 火を使わない電子レンジは便利ですが、一方で製品の欠陥や誤使用による事故も多く起きています。独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)に寄せられた電子レンジの事故情報は、96年度以降で646件。「10秒のボタンを2回押すつもりが、10分のボタンを2回押してしまい、パンが焦げて家中に煙が充満した」「冷凍食品をあたためていたら中から火が上がった」など内容は様々です。とろみのある食品や飲み物などを温めたあとに突然噴き上がる「突沸」でやけどした、という事例も多く寄せられています。
 火を使わないレンジも、加熱しすぎれば燃える原因になります。また、庫内に食べ物のくずが残っている状態で使うと、炭化して火花が出ることも。NITE製品安全センター参事官の長田敏さんは「こまめに掃除をし、温めすぎに気をつけてほしい。突沸を防ぐには、しばらく庫内で冷ましてから取り出して」と注意を呼びかけます。

非常に正常な内壁を持つ器で、水を静かに加熱していくと、100℃を超えたのに沸騰しないことがあります。その状態で、振動が加わるとか、小さなほこりが舞い落ちたとか、沸騰の「種」が生じると、一挙に全体が沸騰して、水蒸気が大量に発生して、噴き上がるんですね。これが突沸。
中学校や高校の理科実験でこの突沸を防ぐために「沸石」という多孔質の石の粒を入れることを学んだ方は多いと思います。多孔質の穴の中に入っている空気が膨張して小さな泡をつくり、これが沸騰の「核」となって安定した沸騰状態が得られるのですね。
これは理科実験でのことだけではないのです。とうぜん、家庭の料理でも遭遇するシーンなのですね。
学校でやる理科実験なんて、入試対策に必要なだけで、日常生活には何の役にも立たない、と思っていると大間違い。化学実験技術の多くの部分は家庭での調理技術とオーバーラップしているのです。
理科って、すごく生活に役立つんですよ。

ところで、以前から思っていることがありまして。
国際宇宙ステーションで、無重量状態で浮く水滴を電子レンジで加熱したらどうなるのか、是非見たいなぁ、という願いです。
100℃を超えても、しばらくは液体のままだと思うんですね。温度差ができても対流が起こらないので過熱状態になりやすいはずだと思うんですよ。
で、何かの内部のごくわずかのきっかけで沸騰が始まったら、一瞬で消滅するのではないか、と想像するわけです。
容器との接触がない分、できごとが激しく怒るだろうな、と想像します。
誰か、実験してみてくれませんかねぇ。

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