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2010年9月 1日 (水)

ガリレオ温度計

2010.8.30付 朝日歌壇より
浮子(うき)すべて底に沈みて睡りたり夏眠は深しガリレオ温度計:(名古屋市)諏訪兼位

ガリレオ温度計というものをご存知ないといけないので写真をお目にかけます。
0831ondokei1
こういうものです。ガラスの円筒の中に無色透明な液体が入っていて、その中にガラス球が入っています。ガラス球には色のついた液体が入っていて、さらに金属製のプレートがついています。このプレートに数字が刻印されており、それが温度を示します。(おそらくガラス球の密度の微調整にも役立っているのだろうと想像します。)
0831ondokei2
気温と共に円筒内の無色透明な液体の温度も変わり、温度が上がるとこの液体が膨張して液体の密度が小さくなり、ガラス球のうち、液体より密度の小さいものは浮き、大きいものは沈みます。どの球が浮いているか沈んでいるか、で温度が分かる仕組みです。

気温が高すぎると、写真のように全部の球が沈んでしまい、温度計が「振り切った」状態になります。これが、冒頭の諏訪先生の歌の状態なんですね。

「夏眠は深し」というのは、暑くて、液温が高くて、全部沈んでしまった。いったい何度になっているかは「測り」知れない状態になっている。最初の浮子が浮いてくるのはいつになるのだろう・・・という慨嘆を含んでおられますね。
今年は暑いもの。
年齢を重ねてくると、夏を越すのも一苦労ですね。

◆「ガリレオ温度計」はガリレオが発明したものではありません。念の為。
ネット上で検索してみると大仰なことが書いてありますが、「ガリレオ」というビッグネームを利用した商売です。ガリレオの時代に、このようなものがあったらしいことは確かですが。
{NHKの「アインシュタインの眼」という番組ね、あの映像は素晴らしいですが、別にハイスピードカメラをアインシュタインが発明したわけではないんで、ビッグネームをうまく利用した番組名ですね。似たようなもんです。「ダーウィンが来た」というのもね。}

私のホームページ「案山子庵雑記」で、このあたりを詳しく解説してあります。ガリレオ温度計の原理も併せて。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/G_Thermo.htm
「ガリレオ温度計について考える」というタイトルです。

ついでに、ガリレオの密度測定法についても書きましたので、よかったらどうぞ。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/Gbalance.htm
「ガリレオの最初の論文「小天秤(La Bilancetta ラ・ビランチェッタ)」」
という文章です。

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