アサガオ
8月24日
朝、咲いていました。
よく見ると
花粉がころんころんとついています。
何の気なしに、朝早くから虫が潜りこんで、花粉を付けて出てきた痕だろう、精が出ますね、と思ったのです。
うかつでした。てっきり、アサガオは虫媒花と思い込んでおりました。
2010年9月2日(木)にNHKで「いのちドラマチック『アサガオ 芸をする遺伝子』」という番組があって、トランスポゾンの話だな、ゆっくり聞いてみよう、と録画して視聴しました。
参った。
アサガオは朝咲くのではないのですね。夜中に咲いて、朝は花が終わるのところなんですね。暗くなるという出来事を検知して、9時間くらいで花を咲かせ、朝にはしぼもうとしているのです。
で、夕方、つぼみの中では、メシベよりオシベが短い。それが開花に向けてオシベが伸びてゆく。
オシベは長さを伸ばしながら葯を開き、メシベを追い越す時に「自家受粉」を行う。
ですから、開花する時に同時に自家受粉を行ってしまうのだそうです。
知らなかったなぁ。
でも、虫が潜りこんで花粉を体につけて虫媒してくれることも拒んではいない。
自家受粉を基本にしながら、虫媒による遺伝子の撹拌も担保している。
なるほどねぇ。あまりにも身近な花でしたが、知らなかったなぁ。
番組では「動く遺伝子=トランスポゾン」の話がじっくり聞けましたが、私自身にとってはほぼ既知のことでしたし、今ここでは書きません。
それより、自家受粉にショックを受けたのでした。
http://www.aichi-c.ed.jp/contents/rika/syotou/syo14/asagao/jyufunn3.html
ここに分かりやすい説明がありました。ご覧ください。
最後のところにこんなことが書いてありました。
なぜ,あさがおは,すぐにしおれてしまうのでしょうか。
それは,受粉しためしべを夏の暑さや,乾燥から守るためです。
なるほどなぁ。朝、鑑賞するアサガオの花は、もう仕事をほぼ終えて、おしまい、という段階だったんですねぇ。
最初の写真を見て下さい。もう一回。
オシベの葯が一番高い位置にありますね。
自家受粉は済んだ後だったのですね。
◆一応の知識として、ツユクサは虫媒を基本としながら、しぼむときに、オシベとメシベを接触させて自家受粉も行える。保険をかけているような植物だ、という話は知っていたのです。万が一、虫が訪れてくれなかった時でも、とにかく自家受粉だろうがなんだろうが授粉するのです。そういう保険をかけている、という話は聞いていました。
今回ちょっと調べたら、「3段階」だということです。下のサイトを見て下さい。
http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/tuyu-kusa5.htm
植物たちの生存・繁殖戦略というのは、すごいものなのですねぇ。
引用したサイトの下に、メニューがあります。ツユクサの「閉鎖花」のことも書かれています。ぜひ、熟読して下さい。その後に、「閉鎖花」を検索すると、いろいろ出てきてますので、びっくりしますよ。
« モノサシトンボ | トップページ | ヨツボシヒョウタンナガカメムシ »
コメント