鳳仙花
2010.9.27付 朝日歌壇より
堪えかねて身の弾けたる鳳仙花どこかで秋がそっと見ていた:(福島市)美原凍子
選者の高野公彦氏は、この歌を含めて三首まとめて「ひそやかに来ていた秋。全ての人にそれぞれの秋がある」という評をつけておられます。
ま、確かにね、そうなんですがね。
堪えて堪えて堪え切れなくなって弾けてしまう、って、とっても切なくないですか?
官能的と言っていいくらいだ。
その堪え切れずに弾けてしまうものに、秋が寄り添っていた。
この歌、読み方によっては、濃密な恋の歌にもなりうる気がするんですが。
読み込み過ぎでしょうね。
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