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2010年9月14日 (火)

いぐさの香り

2010.9.12付 朝日歌壇より
昼寝から目覚めた子らを抱き上げて鼻をつければいぐさの香り:(町田市)高村紀子

いやあ~、いいですね。乳くさい幼子に畳の香り。なんだかこう、生きてるなぁ、という気分だな。しあわせですね。
「乳くさい」という香りの中には実は単独で濃ければ悪臭になる成分も含まれているんですよ。
酪酸という乳の発酵した匂いですね。でも、それが赤ちゃんの香りの一部になると、なんともいとおしい。
まぁ、生きるってことは、いろんなにおいを発することでもあるんですよね。子育て経験のある方なら分かる。わぁ、くちゃいわねぇ、とかいいながらおむつを替える。いいうんちは健康の証です。

最近の「おやじくささ」の排除には、危険な雰囲気を感じます。とかく、不寛容な世の中は生きにくいですよね。
もっとおおらかでいいんじゃないのかなぁ。生きるってことが、完璧に清潔だったり無臭だったり、なんてことはあり得ないのに。

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