ピーマン
2010.9.27付 朝日歌壇より
ピーマンは明日食べると逃げる子をあきらメガネをかけて眺める:(高槻市)有田里絵
高野公彦評:「あきらメガネ」はあきらめのメガネの意。苦笑して子を見守る母の優しさ。
「母の優しさ」であることはもちろんなのですが。
まぁ、知恵がついちゃって、とんでもない言い訳を考えだすもんだわね、というおおらかな笑いがある。
「あしたもたたかうぞぉ」という、元気のよい母の眼差しがある。
昔の人は、子育ては若いうちに、といったようです。それは、育ち盛りの子の元気さに負けない体力・元気を親も持っているからです。同じ目の高さで、一緒になって騒ぎながら苦労しながら、一緒に育っていけるからです。
年を取ってからの子育ては、体力的にきつくなってきて、つい、言葉での指示・躾が強くなる。
作者は若いお母さんでいらっしゃる。元気な子育てを応援します。
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