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2010年9月16日 (木)

甘いにおいも

9月15日 こんな話がアサヒ・コムに載っていました。

甘いにおいも「不快」 京都地裁、菓子工場側に賠償命令
 違法操業していた菓子製造会社の工場(京都市南区)から漂う甘いにおいや騒音で苦痛を受けたとして、周辺住民らが同社と京都市に慰謝料など計約2100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が15日、京都地裁であった。裁判長は「あめやカステラなど菓子特有の甘いにおいが漂っていた。長期間にわたって継続的な場合、住民の不快感はかなりのものと認められ、受忍限度を超えていた」として同社に計約280万円の支払いを命じた。市への訴えは棄却した。
(後略)

絶対的に「よいにおい」というものは実はないのですね。
芳香も濃いと悪臭、しかも長期間となったら、たまらないでしょうね。
悪臭も薄いと芳香というのもあって、ジャスミンの香りには、糞便臭のインドールが含まれています。
酪酸という乳製品が腐ったような悪臭も薄ければ、チーズの芳香、赤ちゃんの乳臭さ。

◆思い出すこと
 昔、到来物の醤油の大きな缶(18L位でしたでしょうか)を使い切ったので、何かに使えるということで、母親が私に、缶のふたを切り開いてくれといったのですね。大きな缶切りを手に、切り始めたのです。
初めは醤油の芳香だったのですが、切っていくうちに、中の濃い醤油の香りが顔面を襲い、鼻を襲ってきました。
参りました、吐き気のする悪臭になってしまったのですね。あわてて、室内から缶を外へ持ち出して吐き気に耐えながら作業続行。切るには切りましたが、もう2度とやりたくない作業ですね。
芳香のはずなんですがねぇ。濃いとダメ。知ってました?

◆昔の人の知恵
 トイレをね、便所とか御不浄とかいっていましたが、便壷に溜めておく汲み取り式で、トイレ自体の密閉性も悪いし、使用後、家の中ににおいが漂うわけですね。
で、火鉢のシーズンには、炭火に醤油を垂らすんですね。すると、醤油の焦げた香りが立ちあがって、トイレの芳香剤の代わりになったわけです。これはいい香り。
ミカンを食べた後の白い皮ね、あれを炭火にくべると、これがまたよい香り。
いろいろな知恵があったものなのです。

◆話が吹っ飛びますけどね。昔は「焼海苔」よりも生海苔が安くて、手に入りやすかったんです。
で、私、親に仕込まれて、海苔焼きの技を持っているんです。火鉢の五徳に金網をのせて、生海苔を2枚合わせて持ちまして、炭火であぶるようにあおぐように、すっ、すっと表、裏と手首をひねって返しながら、焼くんですね。
炭火焼きの焼海苔の技を持っているんですよ~。
料理によって焼海苔が必要になると、海苔焼いて、と渡されて、良いぐあいに焼くのが私の仕事。でした。

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