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2010年9月16日 (木)

オオチョウバエ

0906_3ootyoubae 9月6日
なんでだか嫌われる昆虫ですね。
水廻りで発生します。
この写真も、外の流しのところの壁。
毛むくじゃらですね。
おそらくこの毛がこのハエの「武器」なんですよ。
トイレとか風呂とかの水廻りで発生しますから、当然水をかぶってしまうことも頻繁にありうる。
ところがこのハエ、見事に完全撥水性の体なので、全身に水を浴びても濡れないのです。
もし、シャワーなどあるところで見かけたら、試しに、シャワーを浴びせかけてみてください。
平然として水流の中から脱出してきますよ。
もし体が濡れてしまったら、水の表面張力はとても強いので、飛べなくなったり、水滴に体が張り付いて死んだりしますが、オオチョウバエは大丈夫。
その秘密が恐らくこの「毛」なんです。毛自体濡れにくいのでしょう、その濡れにくい毛が密生すると、超撥水性になって全く濡れなくなるのです。サトイモの葉の上で水滴がころがるのも、葉の表面の毛のせいですね。
車のフロントガラスにフッ素樹脂の撥水処理をした時は「毛」ではなくフッ素樹脂という素材の撥水性ですけれどね。
これで水廻りでの生活の安全を確保しているのだと思います。

ただ、敏捷な虫、というほどでもないので、見つけて、嫌だったら手で叩いてしまえばいい。簡単に叩き殺せますよ。

◆オマケ
チョウの翅も毛ではなく鱗粉の凹凸による撥水性を持っています。もし、死んだチョウなど見つけたら、ちょっとだけチョウさんに手伝ってもらって、翅に水をかけてみてください。見事に水を弾くはずです。実験がすんだら、土に戻してやって下さればいいのです。

理科おじさんの部屋にそのことを書いたことがあります。ご覧ください。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/100th/sci_100.htm

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