アオスジアゲハ羽化
9月26日。
ナガサキアゲハと同時並行しているのですが、話は分けました。
まだケース内。
ナガサキアゲハと同時に見てしまったものだから、可愛らしく見えて仕方ありません。
青く鋭い飛翔がわくわくさせてくれる大型のチョウなのにね、ごめん。
木の高いところに止まったナガサキアゲハにレンズを向けていたら、手に止まったわ!と妻の声。
ふり向きざまのワンショット。
ケースからふわっと飛びあがって、手に止まったのです。
ね、いいでしょ。飼育者の喜びですね。至福の瞬間とはこういうものです。
卵から、幼虫へ。葉っぱをむしゃむしゃ食べて蛹になり、今、飛び立つ瞬間です。
もう一日中、なんだかうきうき幸せ気分でした。
アオスジアゲハも南方系のチョウです。
私が子どものころは東京では繁殖できないと聞いていたのですが。
夏の間、成虫が飛来しても、越冬蛹にはなれない、と聞いていたように思います。
で、あの青い色、鋭角の三角形の翅、直線的な飛び方、スピード、あこがれましたねぇ。
まだ未舗装路の多かった東京。雨上がりには水たまりができて、水たまりで吸水する姿を見たことがあります。東京で見かける他のチョウは吸水という行動はあまりしないので、珍しかったことを覚えています。
30年くらい前に、大田区へ引っ越して来て、区の木がクスノキだということを知り、クスノキの苗を区からもらって、夫婦二人でアオスジ来ないかな、と待ったのです。
苗木をもらって来てまもなく、まだ小さい苗木の葉に、3匹の見慣れぬ幼虫がいました。
それまで育ててきた、アゲハの幼虫とは形が違うし、色も透明感のあるきれいな緑だし、なんだろね、3匹仲良く並んでる、かわいいね、と話していて。
あっ、あれアオスジアゲハの幼虫かもしれない、と気づいて翌日あわてて見に行ったら3匹ともいなかった。鳥にでも食べられちゃったのでしょう。
で、ものすごく残念でしたが、でも、クスノキにアオスジアゲハが産卵しに来てくれることがわかった、ということで、猛烈に嬉しくなり、そのまんま現在に至るわけです。
二人ともあの時のシーンは忘れられずにいて、よく話に出てきます。
幼い夫婦というか、物好き夫婦というか、いえ、本人たちは、楽しくって仕方ないのです。
いいでしょ、ぜひ、トライして下さい。
生物多様性が叫ばれる昨今です。チョウの飼育を通じてでも、虫の世界を垣間見ていただければ幸いなのですが。
« ナガサキアゲハ羽化:2 | トップページ | 生物多様性 »
「動物」カテゴリの記事
- タイワンキシタアツバかなぁ(2022.05.30)
- クマバチ(2022.05.30)
- ムカデ(2022.05.27)
- クモ(シロカネグモの仲間)(2022.05.27)
- クモ(ネコハエトリか)(2022.05.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント