ヘクソカズラ
9月19日
腰の按配さえよければ毎週日曜に泳ぎに行くプール前。
ヘクソカズラが咲いていました。
横顔。
虫媒花だと思いますが、大きな虫には入ってほしくないのでしょうかねぇ。
毛でブロックしているように見えます。
しかしまあ、「ヘクソ」はかわいそうな名前ですね。
葉や茎をつぶすと成分が変化して「メルカプタン」という悪臭の揮発性の物質になり、匂うんですね。毒性があるので、植物が身を守るための装置でしょう。
お灸みたいだ、と、ヤイトバナという別名もあるようですが、これもポピュラーではないですね。
メルカプタンという名称は現在の化学の世界では正式名称ではありません。
「チオール」といいます。「R-SH」です。Rの部分はメチル基やエチル基やそういうもの。
-SHの「S」が「O」なら「-OH」でアルコールの仲間で、名前の語尾が「オール」になるんですね。で、そのイオウ版ということで「チオール」なんです。
ヘクソカズラから出るのが、正式に何なのかつかめませんが恐らく、Rがメチル基の「メタンチオール」ではないかな、と思っています。
青い実がついていました。
http://kitola.hp.infoseek.co.jp/dokusou/hekuso.html
このサイトによりますと
「完熟した果実の汁は手のひび割れに効く化粧水の材料にもなります。鳥も美味しそうに(?)食べますから危険な実ではないですね。」
とありました。
実が熟すと、今度は鳥などに食べてもらって、消化されないまま種が排泄されて生息域を広げようという戦略でしょうかね。
« サルスベリ | トップページ | シロオビノメイガ »
「植物」カテゴリの記事
- 珍しい花の記事を書きました(2023.06.06)
- 奇数は対称性がいい(2022.07.11)
- てきちょく(2022.06.13)
- ガザニア(2022.05.30)
- ネギ坊主(2022.05.30)
« サルスベリ | トップページ | シロオビノメイガ »
コメント