御堂筋線
9月18日付の朝日新聞の読者投稿欄「声」に、朝日歌壇でよく作品をお見かけする敷田さんの投稿が掲載されていました。
「河野先生の歌 受け継ぎたい」という題名です。
敷田さんは高校時代に河野裕子氏の歌と出会い、大学生になって河野氏の「塔」に入会なさったそうです。
「まともなのはじぶんだけやと御堂筋線のホームをずんずん歩く」という歌を歌会に出して、河野氏から「あの歌良かったなぁ敷田さん。一皮むけたなぁ」という言葉を頂いたのが最後の会話だったとのこと。
河野氏は毎日新聞の歌壇の選者をなさっていましたから、毎日新聞の歌壇には投稿しにくかったでしょうね。
おかげで、私のような朝日新聞読者が敷田さんの瑞々しい歌に接することができたのでしょう。不思議な縁です。
敷田さんは投稿の終わりで「先生から受け継いだものを忘れずにいきたい」と書いておられます。
これからも、朝日歌壇で、作品の成長に立ち会わせていただければ幸いです。
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