棚経
2010.9.6付 朝日歌壇より
失業し金がないから棚経を読みに来るなと電話のかかる:(三原市)岡田独甫
{永田和宏氏も選んでおられます。}
物知らずの恥をさらします。
「棚経」という言葉を知りませんでした。
たな‐ぎょう【棚経】盂蘭盆会ウラボンエに、精霊棚シヨウリヨウダナの前で僧が経を読むこと。 秋 。風俗文選「旦那寺の小僧―として読みありく」[広辞苑第五版]
しょうりょう‐だな【精霊棚】盆に精霊を迎えるために設ける棚。たままつりだな。[広辞苑第五版]
なるほどねぇ。次男は祭祀には関係ないからなぁ。
経をあげることは、僧の修業。お布施はある時に頂けばよいもので、ないからとお断りになる必要はありません、と。
◆ところで、棚経を調べて分かるようになった俳句があります。
2010.9.6付 朝日俳壇より
霊棚のゴーヤの馬の緑濃く:(堺市)吉田敦子
なるほど、納得。ナスやキュウリでつくる、あの馬をゴーヤで作ったんですね。
遠い昔、母の実家で盆を過ごすことがありましたっけ。干菓子を糸でつないで、仏壇の前にぶら下げるというのを覚えています。4,5歳ごろの記憶でしょう。かすかな記憶です。
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