黒羽蜻蛉
2010.9.27付 朝日歌壇より
顎までを沈めて露天の湯に浸る鼻面をゆく黒羽蜻蛉:(鹿嶋市)和田山可扇
困ったな、正式にはハグロトンボです。
トンボ目>イトトンボ亜目>カワトンボ科>カワトンボ亜科>アオハダトンボ属>ハグロトンボ
です。
「黒羽トンボ」で検索すると、ネット上ではこの名前でも通用しているようですから、ま、いいですけど。
広辞苑では
はぐろ‐とんぼ【翅黒蜻蛉】
(翅が黒いのでいう) カワトンボ科のトンボ。腹部は細く雄は金緑色、雌は黒色。翅は静止の際に直立させる。小川のそばなどに多い。オハグロトンボ。カネツケトンボ。クロヤンマ。
「羽黒」から「お歯黒」、そして「お歯黒の液」のことを「鉄漿(かね)」ともいいますので、そのあたりの名前がついているようですね。
露天風呂につかって目の前をハグロトンボがとぶなんて、なんと贅沢な瞬間でしょう。うらやましいなぁ。
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