鹿肉
2010.9.12付 朝日歌壇より
鹿肉をドイツの婿が切り分けしゾーリンゲンのナイフの切れ味:(長野県)沓掛喜久男
高野公彦 評:婿殿が持参したドイツ製ナイフの見事な切れ味に感嘆。
直接的には選者の言うとおり、「切れ味」なんでしょうが・・・。
ナイフ「さばき」も重要なのではないかなぁ。
現在の日本人はナイフで肉をさばく技は持っていないでしょ。
ドイツ人の婿のみごとな手さばき。
彼我の食文化の違いを改めて認識し、そのようなナイフさばきの出来る夫を得た娘の目の確かさを褒めているのではないかなぁ、と思うのです。
作品を繰り返すだけの評はつまらない。
トートロジーは何も新しいものを産まない、といつも申し上げている通りです。
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