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2010年9月22日 (水)

追記

前の記事への追記です。
カ氏温度では0℃→32Fですね。
なんでこういう数値なんでしょう。
確認しとこうとおもって、「カ氏温度」で検索したら、自分のホームページがトップでヒットしてびっくり。なんだか見覚えがあると思ったら自分のHPなんだもんなぁ。で、自分のHPから引用します。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/jyosyo/ondo.htm

温度について
●私たちが日本で通常使っている温度目盛りは「セ氏温度」です。スウェーデンのセルシウス(Anders Celsius、1701~1744)は、水の沸点を0度、氷の融点を100度として、その間を100等分する温度目盛りを1742年に提案しました。後 にこの定義は逆転され、氷の融点が0度、水の沸点が100度となりました。この提案はカール・フォン・リンネ(Carl von Linné、1707~1778)によるものだということです。(「サイアス」、2000.7月号による。)
「セルシウス」が中国語で音訳されて「摂爾修斯」となり、それが「摂氏」から「セ氏」になったものです。温度の記号は「℃」です。
●アメリカでは今も「カ氏」温度が使われています。ドイツのファーレンハイト(Gabriel Daniel Fahrenheit、1686~1736)が提案したもので、温度がマイナスにならないように、氷水に食塩を混ぜた寒剤の温度を0度とすることを考えま した。寒剤の温度と氷点の温度間隔と、氷点と人間の体温の温度間隔が約1:3になることから、「氷点を32度、人間の標準体温をその(3倍の)96度にす る」という温度目盛りを提案しました。
 板倉聖宣氏によると、「32」という数値は、2×2×2×2×2なので、目盛りを均等に刻みやすいのだそうです。半分、半分・・・でよいので。むしろ「100等分」の方が途中に「1/5」という操作が入るのでむずかしいのだそうです。(「温度をはかる」板倉聖宣 著、仮説社 2002年 刊 による。)「ファーレンハイト」を中国語で音訳すると「華倫海」となり、「華氏」から「カ氏」となったものです。
●2004 年話題の映画「華氏911」で、華氏が話題にのるようになりました。(もとはアメリカのSF作家・レイ・ブラッドベリ氏の著書「華氏451」です。思想統 制による焚書を描いた近未来小説で、題名は紙が自然発火する温度とされています。)

温度の値が「マイナス」になることが気分が落ち着かない、不快だったんですね。
中学校で負の数を導入して自然数を拡張して整数にひろげていくときに、「負、マイナス」という概念に戸惑った方も多いことでしょう。
温度のような量を例にして、どこから測ってもいいので、どこかに原点をつくり、そこからある方向が「プラス」、逆方向が「マイナス」、と操作的に理解してもいいと思うんですけどね。トランプの赤と黒とか、借金と貯金とかもいいけど。
単純に「向き」として割り切って理解して、マイナス1を掛けることは向きを反転させることだ、だから、2回マイナス1を掛けると、反転・反転でプラスに戻るよ、でもいいのではないかなぁ。

まあ、いずれにせよ、歴史的にもマイナスの数というのはなんとなく把握しづらくて落ち着きが悪かったのだなぁ、と思っていただければ、気が楽になることでしょう。

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