超絶熱帯夜
9月25日付の朝日新聞コラムにこんな話がありました。
超絶熱帯夜は幻の記録に:気象予報士・高橋和也さん(9/25)
ひと晩中、気温がほとんど33度以上。これは外国の話ではありません。日本、それも北陸の金沢で1990年8月22日夜に起こったのです。
真っ暗ななのに熱風が吹いた、あの奇妙な夜はいまだに忘れられません。結局、翌23日午前9時までに記録した「最低気温」は31.5度。日本海を進んだ台風がフェーン現象を引き起こし、前代未聞の熱帯夜となったのです。「暑くて眠れなかった」とぼやく友人を横に、「たまたま帰省中、こんな珍しい日に居合わせるとは!」と勝手に胸躍らせていました。そして、ますます天気に興味を持つようになったのです。
ただし、23日午後に雨が降り、気温が30度を下回りました。つまり、超絶熱帯夜は幻の記録に……これもまた、天気が見せる難しい一面なのです。
すごいですね。日射もないのに熱風が吹く。凄まじい気分でしょうね。
東京の今年の夏、屋外の気温の記録はまあそれとして。
我が家の屋内でも、夜も30℃を切らない日があったかと思います。
朝起きた途端に30℃、なんていう事態は、げっそり、そして笑ってしまいます。
ところで、最高気温、最低気温ですがウィキペディアから引用すると
最高気温 :着目している日、すなわち0時から24時までに観測された気温の最高値を最高気温(あるいは日最高気温)という。通常(特に晴天の日)には12時から15時の間に観測されることが多いが、もちろんそのときの気圧配置によって夜中に観測されることもある。天気予報などで「日中の最高気温」と明示した場合は「9時から18時までの最高気温」となる。新聞などでは「0時から15時までの最高気温」が掲載される場合が多い。また、着目している月内に観測された気温の最高値を月最高気温という。
最低気温 :着目している日、すなわち0時から24時までに観測された気温の最低値を最低気温(あるいは日最低気温)という。通常(特に晴天の日)では午前3時から9時の間に観測されることが多いが、もちろんその日の気圧配置によっては昼間に観測されることもある。天気予報などで「明日朝の最低気温」と明示した場合は「明日0時から9時までの最低気温」となる。新聞などでは「前日21時から当日9時までの最低気温」が掲載される場合が多い。また、着目している月内で観測された気温の最低値を月最低気温という。
こうなんですね。
そこで、最初の記事の「午前9時までに記録した「最低気温」は31.5度」は、その後もっと低い気温になったので、その日の最低気温として記録されなかったのですね。
テレビでたまに、夜中に最高気温が出てしまって、日中は雨などで、夕方に向かって一方的に気温が下がり続けるのに、何時の気象情報でも「今日の最高気温は**℃」と夜中に出てしまった気温を言っていることがあります。
私たちがTVで知りたいのは気象統計情報ではなく、今日の午後はまだ寒くなるのかどうか、というような「予報」なんですよね。ですから、そういうパターンの日は、今日の午後3時ころの気温は**℃くらいでしょう、というような情報にしてほしいと思うんですね。
災害情報じゃないんだから、そういう変更を加えてもいいと思うんだけどなぁ。で、気象予報士という資格はそういうことをしてもいいという資格であってほしいと思いますね。
ところで、私のこのブログでも時々気温のグラフをお目にかけていますが、このグラフの基礎データは、新聞に掲載された情報です。
最高は午後3時まで、最低は前日午後9時~午前9時。湿度は午後3時。
です。
気象庁のサイトから、気象データを取って来てもいいんですけれど、面倒くさくってね。やってません。
いつか、ちょっとトライしてみましょうか。
◆ところで、最初の記事と同じコラムでこんな話もありました。
「灼熱夜」の造語はいかが:真壁京子さん(気象予報士)(9月11日)
この仕事を始めて最初に教えられたことは「新しいコトバは常に作り出されていく」ということです。いいものは残り。そうでないものは消えていくので、恐れず、新しいコトバをどんどん作って発信するべきだと思っています。
今年の夏は過去113年間で最も暑い夏となり、「猛暑日」「熱帯夜」を耳にしない日はありませんでした。
「猛暑日」は1990年代から最高気温35度以上の日が急増し、2007年4月1日に気象庁が制定したコトバです。最低気温が25度以上の「熱帯夜」は、元祖気象キャスター倉嶋厚さんが1966年に初めて発信したコトバです。現在、最低気温が30℃を下回らない夜を指すコトバはありませんが、「スーパー熱帯夜」「灼熱夜」などはいかがでしょうか??
「超絶熱帯夜」「灼熱夜」
あんまりありがたくないですねぇ。
こういう暑い夜は「有ること難し」ということで、「有難く」なってくれた方がいいんだけどな。
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