秋燕
2010.9.20付 朝日俳壇より
海遥か秋燕厚き胸したる:(広島県府中市)宮本悠三
渡りに備えて堂々とした体つきになった、それを「胸厚き」と表現したところが、ポイントですね。巣立ちのころは、体格だけは親鳥より大きめになったくせに、エサ頂戴、とまだねだるんですからね。その頃に比べれば、体は締まり、精悍になり、いかにも渡りへ向かうというパワーを感じさせるようになったのですね。
ところで、日本で見るツバメはどこへ渡るのか、ちょっと検索してみましたら、
マレー半島、フィリピン、台湾、オーストラリア、などとありました。
あの小さな体ですごい飛行をするのですね。無事南へ渡り着き、来年はまた日本へ飛来して繁殖してくれますように。
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