カブトムシ
2010.8.30付 朝日俳壇より
カブトムシ生まれて緑の風をすう:(東京都府中市)東鏡士郎
また理に落ちます。
私たちは、鼻や口から息を吸って、気道を空気が通過していく感覚を味わいながら、緑の風が肺を満たす、という感覚を覚えます。あたかも体全体に爽やかな風が満たされるような感じ。
さて、昆虫たるカブトムシ。
空気を吸うのは腹の横の気門から気管へ。
気管は枝分かれして、腹部の中へ広がります。
どういう感覚を得るものなのか、想像できませんが。
ひょっとして、緑の風が「五臓六腑にしみわたる」と思っているかもなぁ。
さぞかし、気持ちよいことでしょう。
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