生きのびて
2010.8.30付 朝日俳壇より
生きのびてこの涼しさの身に余る:(奈良市)吉田淳
稲畑汀子 評:暑さのきびしい中にもかかわらず、元気に過ごすことのできた夏。涼しさを身に余ると思う謙虚な作者。
今度は私が理屈をこねたいのですが。
ひょっとして、この夏の異様な暑さに、若い人たちから、遠慮せずにエアコン使ってね、暑いの我慢しちゃだめだよ、この暑さ、命がけなんだからね、と言われて、エアコンをいつもの夏よりいっぱい使ったんじゃありませんか?
扇風機に当たるのでも贅沢で、ある意味で不自然で。
通り抜ける風にあたればよい、団扇の方がやさしい、と毎年過ごしてきましたが、今年はさすがにそうもいかなくなってしまった。
身に余る涼しさを感じます、エアコンの風にも、家族らの思いやりにも。
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