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2010年9月20日 (月)

貼り出す

2010.9.15の朝日新聞の読者投稿欄に「『悪い絵』と例示されたあの日」
という投稿がありました。

小学校の時、図工の時間に、自分の絵が悪い見本として貼り出されてしまった。それは心に深い傷として残り、50年以上もたった今も、心の傷は癒えない。
中学校の美術の先生は、個性としてそれを褒め、評価してくれた。これは忘れることができない。

こんな内容でした。教師の仕事は生徒を褒めることです。
一見けなしているように見える指導法も、裏には強固な愛情があってこそ成立するのです。
そんなことを考えていたら、2010.9.16の朝日新聞の連載漫画「ののちゃん」にこんな内容の漫画が載りました。セリフだけご紹介します。

1:キクチくん、答案を模範解答として貼り出してもいいかなぁ。
2:えええーっ 100点なんスかぁー
3:平均点の60点
  えっ?
4:まちがいがすごくよくある模範的なまちがいだから。
  おことわりしマス!

私、この漫画正直なところ嫌いなんです。学校の勉強は役に立たない、教師もぐうたらな人間であって、でたらめ放題だ、家族間の人間関係も互いに相手を尊重するところから成立する、というような、基本的なことを否定しているように思えるのです。
嫌いだから、却って何を描いているか、見てしまうという皮肉なことになっています。

読者投稿欄で否定された方法そのまんまじゃないですか。
「悪い見本」として貼り出すなんて。
教師も確かに人間です、色々な方がいます、それは確か。
でもねぇ、大多数の教師は責任を以て生徒を育てようと日々努力しているんですよ。
その努力をあざ笑うようなことを敢えて描いて笑いを誘うというのは、邪道ですね。
教育を害するものです。
できれば早く、この漫画を終わりにしてほしいと、願っています。
ムリだよね、わかってますけど。朝日新聞はこの漫画から「ののちゃん。藤原先生」というキャラクターを得て、大いに利用してますからね。

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