噴水
2010.8.2付 朝日俳壇より
噴水のふっと止みたる現かな:(横浜市)山本幸子
大串章 評:噴水が止まった直後の静寂、なんだか夢のようだがまぎれもない現実。「現かな」に微妙な確かさが出ている。
噴水の流れ、音、などに引き込まれ、現実感を失って見入っていた。
水がふと止まって、一瞬にして現実が立ちもどってきて、思わず「ああ」と深く息をしてしまった、というような感じではないでしょうか。
「微妙」というよりは、かなり「激しい」意識の覚醒の瞬間かな、と思います。
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