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2010年8月10日 (火)

青田

2010.8.8付 朝日俳壇より
次々に風は姿となる青田:(静岡市)松村史基
 稲畑汀子 評:青田を渡る風の姿に、季節の推移を描く作者の感性。目に見えない風を青田にとらえて妙。

この句は視覚的なシーンが広がる句です。
ただ、ちょっと危険な題材であることも指摘しておきたいと思います。
風が吹いて、それによって青田の稲がなびく、それが「風を可視化する」というのは、かなりよくあるシーンであり、昔テレビのCMなどでも、使われたことがあったように思います。
新しい表現、なるほどそうかという発見などがない限り、初心者がこの題材を使うと、類想ありとかいわれかねません。

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コメント

はじめまして。松村史基と申します。
時々、拙句を掲載・コメントしていただき、ありがとうございます。
可愛らしい虫たちや美しい花々と同列で掲載されて、とても光栄に思っております。
今日も朝から過酷な暑さですが、残暑に負けずにまいりましょう!今後ともよろしくお願いいたします。

何分、独り遊びに過ぎないものですから、作者からコメントを頂くことは全く念頭にありませんでした。恐縮です。大それたことを書いてしまったと冷や汗たらたらです。
虫がお嫌いでなかったら、どうぞお楽しみください。

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