サルスベリ
7月30日
白山神社にて。
高いところでサルスベリの花が咲いています。
本当は、実際に咲いているところでその花を見たいのですが、高くてダメ。
落ちている花を調べてみました。
花の姿が分かりやすそうなのを拾って手に持って撮影。
緑の萼が閉じていますが、おそらくこれは木の上では開いているのではないでしょうか。
その萼の切れ込みの間から出ているのが花弁。普通の花弁とかなり様子が違って、一つの花弁がまるで一つの花のようにも見えます。
中央に長く伸び出しているのがメシベで、周囲でくるくる巻いているのがオシベだろうとの見当はつきます。
花びらの完全に落ちたのを拾って、中を開いて覗いてみるとこうでした。
長いメシベの付け根にちゃんと子房があります。
でもなんだかすっきりしないので、グーグルで「サルスベリ 花の構造」というアンド検索をかけたところ、答えが見つかったようです。公的なサイトを一つご紹介します。
http://www.fukuchi-sanroku-hanakouen.jp/kongetsunohana01.html
・・・
がくは六つに裂け、その各々の裂け目から糸のような軸で立ち上がった、木くらげ状にシワシワの6枚の花弁(花びら)があります。
中央には黄色い葯を先端につけた多数のおしべがあり、そのまわりにそれより長い6本のおしべと、1本のめしべがあります。この周囲のおしべとめしべは先端が湾曲して下向きになっています。厳密に言うと中央のおしべの葯とこれらのおしべ・めしべの先端が向かい合っています。
こうした構造の意味を考えてみると、まず鮮やかな花びらと中央のおしべの先端の食用花粉で昆虫を呼び寄せ、そのとき、下向きになった6本のおしべの花粉が昆虫の背中につき、これがやはり下向きになっためしべに触れて受粉するのです。
自然の造形はすごいとつくづく思います。
・・・
昆虫に食べさせる花粉をつけたオシベと、授粉用の花粉をつけたオシベ、と役割分担しているようですね。
他にも、検索でヒットしたサイトはありますが、ご自分で調べてみてください。
グーグル検索のこの結果の1ページ目には怪しいサイトはなさそうです。
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