あけぼの草
2010.8.30付 朝日歌壇より
あけぼの草まもる草刈りせせらぎのむこうに猪ちらちら見つつ:(宮城県)須郷柏
佐佐木幸綱 評:「あけぼの草」は秋に五弁の小さな花をつける。
猪の姿を垣間見ながらの草刈りとはすごいものだな、と感心しつつ、あけぼの草って知らないぞ、どんな花が咲くのかな、絶滅危惧種か何かなのかな、と思って検索してみました。
「アケボノソウ」でグーグル検索をかけると、解説が読めます。
きれいな花ですね。別に絶滅危惧とかいうのではないようです。
「湿原の周辺草地や山間の小川のほとりなどの湿った場所に生育する」とありました。
なるほど、それで「せせらぎ」のこちらで草刈り、向こうに猪、という構図が見えてきました。
花一つ、知らないと歌の情景が分からないものなんですね。
調べてみて良かった。
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