« 似五郎 | トップページ | 草食む牛 »

2010年8月10日 (火)

てつぼう

2010.8.8付 朝日歌壇より
「てつぼうができますように」短冊を八月七日まで飾りおく:(高槻市)有田里絵

普通に成長すると、歩く、走る、跳ぶなどの身体感覚を獲得します。
この中に、「逆さまになる」という身体感覚があまりないのですね。
でんぐり返し、くらいかな。
鉄棒で重要なのはおそらく、逆さまになる、とか頭が回転する、といった身体感覚なのです。
私は左脚が棒の状態で行動しますから、鉄棒はできませんでした。中学生だったか高校生の頃に、自分の身体感覚を分析して、逆さまになる、頭が回転する、むき出しの身体が走るという行為以外で高速で移動する、といった身体感覚が自分にかけていることを認識しました。
自転車に乗る、というのは高速移動感覚です。
自動車を運転できても、むき出しの身体が高速で移動するというのではないので、自転車に乗れるというわけではありません。
わずか時速6kmで動く電動車いすに初めて乗ったときはドキドキしました。自動車の運転とは全く異なる身体感覚でした
水の中ででんぐり返しをすると、多くの人が鼻に水を吸いこんで辛い思いをします。
これも身体感覚の欠如によるものです。慣れて、水中でどういう姿勢を取っても自分の身体の状況が把握できるようになると、吸い込みません。ダイビングとか、競泳のクイックターンとか、身体感覚の積み重ねで獲得するものです。

幼い人が、いろいろな身体感覚を獲得できますように。
いろいろやってみようね。
だれだってみんな最初はできなかったんだから。

« 似五郎 | トップページ | 草食む牛 »

崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: てつぼう:

« 似五郎 | トップページ | 草食む牛 »

2023年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ