囂
2010.8.23付 朝日歌壇より
囂(かしがま)し囂(かしま)し蟬のひと枝につらなりて鳴くああ囂(かまびす)し:(八尾市)水野一也
高野公彦 評:囂しいを三回重ねて蟬の喧騒を表現した水野氏。機知に富む。
「囂」
読めました?この字。
私は読めませんでした。
かしがま・し【囂し】形 シク:(古くは清音) やかましい。うるさい。かしましい。かまびすしい。蜻蛉日記下「くつくつぼふし、いと―・しきまで鳴くを」
かしまし・い【囂しい・姦しい】形 かしま・し(シク):やかましい。かまびすしい。落窪物語3「あな―・し。…な言ひそ」。「女三人寄れば―・い」
かまびすし・い【喧しい・囂しい】形 かまびす・し(シク):(古くはク活用、中世以降シク活用) やかましい。さわがしい。為忠集「―・く鳴くひよどりの」。方丈記「波の音常に―・しく」
いずれも広辞苑第五版より
ツクツクホウシが「かしがましく」鳴くんですね。そうだったんだ。知らなかった。
いやはや、知らないことのみ多かりき、です。お恥ずかしい。
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