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2010年8月10日 (火)

エビ漁

2010.8.8付 朝日歌壇より
さし出されるマイクをさけてエビ漁に出られぬ男が船べりを打つ:(アメリカ)ソーラー泰子
 馬場あき子 評:どういう場面だろう。エビ漁に出られないのは海の汚染などだろうか。漁民はどこも同じ。「船べりを打つ」にその無念がにじむ。

のどかな選者でいらっしゃる。メキシコ湾での原油流出事故ですよっ!
油まみれのペリカンの写真くらいしか見ていらっしゃらないのでしょうね。
もっと社会的な視野も広げて頂きたいと願います。

FNNニュースから引用します。

2010.6.21
メキシコ湾の原油流出事故の発生から2カ月がたった。アメリカ史上最悪といわれる汚染被害をもたらしたこの事故、原油の流出はまだ続いていて、周辺の住民は怒りと不安を募らせている。
ニューオリンズから南におよそ100kmの町、モンテグ。
ここにはアメリカの先住民族が暮らし、そのほとんどが漁業を営んでいる。
本来ならば、今はエビ漁の最盛期にもかかわらず、漁港に漁師の姿は見当たらない。
モンテグの漁港には、まだ油が漂着していないものの、政府当局が、汚染の疑いがあるとして漁を禁止している。
この町で50年以上、エビ漁を続けてきたビリオットさん(68)。
エビ漁の最盛期にあたる5月から6月は、例年、1日およそ5,000ドル(日本円でおよそ45万円)の売り上げがあったという。
ビリオットさんは「この漁港に油は漂着していないのに、政府は漁業を禁止した。政府のやっていることは理解できない。政府も何をしているのかわかっていない」と話した。
生活の糧を失った漁師たちに職をあっせんしているのは、事故を起こしたBP社。
ビリオットさんも、生活のため、現在はオイルフェンスの設置作業を請け負っている。
しかし、こうしてBPの仕事で生計を立てている漁師たちに、さらなる「追い打ち」があった。
ビリオットさんたちのように除去作業に参加している住民らが、健康被害を訴えるケースが続出している。
診察所のレケルト看護師は「熱射病のほか、頭痛や吐き気、けいれんやめまいを訴える患者がいました」と話した。
原油の流出が完全に止まるのは、早くて8月ともいわれている。
ビリオットさんたちが50年続けてきたエビ漁を再開できるのはいつの日か、めどはまったく立っていないのが現状。

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