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2010年8月17日 (火)

カブトムシ

2010.8.16付 朝日歌壇・俳壇より
カブトムシ一匹二〇〇円の♀四〇〇円の♂と暮らせる:(京都市)田畑益弘
永らへよ『ゲバラ日記』のきららむし:(京都市)田畑益弘

余計なことですが、♀はメス、♂はオスです。念の為。
角のある方が高いのかぁ、卵を生んで幼虫を育てる楽しみを与えてくれるのはメスなんだけどなぁ。

「キララムシ」は「シミ(紙魚)」です。

しみ【衣魚・紙魚・蠧魚】(体形が魚に似ているので「魚」の字を用いる) シミ目シミ科の原始的な昆虫の総称。体は細長く無翅。一面に銀色の鱗におおわれ、よく走る。衣服・紙類などの糊気あるものを食害。ヤマトシミ・セイヨウシミなど。しみむし。きららむし。<季語:夏>[広辞苑第五版]

最近は見かけなくなった虫ですね。捕まえようとして触ると銀色の粉が指に着きます。
本に穴を開けてしまうのはシミではなく、シバンムシです。

でまぁ、ゲバラ日記を開いたら、シミが出てきたのでしょうか。「永らえよ」という言葉は、ゲバラの精神に対してでもあり、シミに対してでもあるのでしょう。
{シミは寿命が7~8年と長いんですよ。}

作者は日常に昆虫がいる生活に馴染んでいらっしゃるのでしょう。

テキストエディタで、気になる句や歌をファイルに打ち込んでいたら、作者のお名前が、あれ、さっき変換しなかったっけ?と思い出され、歌壇・俳壇にまたがる作品に気づいたのでした。

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