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2010年8月 4日 (水)

蛞蝓

2010.8.2付 朝日俳壇より
蛞蝓ぬめりぬめりと老いてゆく:(上尾市)中野博夫

意表を衝かれましたね。ナメクジはぬめりぬめりと「老い」ますか。
なるほど、なんとなく納得してしまった。

しかし、自然界では「老い」というのはなかなかに無い。

カラスなんか見ててね、年寄りカラスが、空飛んで息切らして、ちょっと待てよ若いの、休憩!
とぜ~ぜ~いいながら休んでることはないのかね、などとバカなことを考えたりもしますが。
もしそういう状況になったとしたら、要するに自然界では生きていけない、ということです。
死んでしまう。
だからそういう個体を見ることはない。

生まれたてのナメクジは見たことがあります。幼いナメクジも見たことがあります。
成長して堂々たるナメクジにいつも会います。
でもなぁ、ナメクジのじいさん(雌雄同体だから「じい・ばあさん」かな。)に出会うことはないんですよね。

などと、屁理屈こねながら、ぬめりぬめりと老いゆく吾が身だなぁ、とも思うのです。

「老い」を味わえるのは動物の中でヒトを含めたごく少ない種しかありません。

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