金亀子
2010.8.2付 朝日俳壇より
二十分見て金亀子起こしけり:(養父市)足立威宏
金子兜太 評:あっさり書いているがこの心理的な感覚の動きには隙がない。コガネムシは作者の分身。
金子氏の評で尽くされていると思います。
ただ、虫好きかかしとしては、ちょっと「理」に走りたい。
そのコガネムシ、弱っていたんですね。
擬死状態になって、ひっくり返って、脚を縮めて動かなくなってしまったのでしょう。
普通、擬死状態になっても、2,3分から長くて5分もすれば、もぞもぞと動き出して、何事もなかったかのように、起きあがって移動していってしまいます。飛び去ることも。
二十分、というのは長いなぁ。死んじゃったのか?おいおい、と突っついてみたりしていたのでしょうか。
主観的な時間として「二十分」なのかな。
と、野暮な詮索が頭の中を駆け巡る。
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